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クライ………
ココカラダシテクレ………
アイツヲ……アイツヲサガサナケレバ……
―――――ッつ-――――
ガバッ!
「アイツ結局は何者だったんだ?っかしー頭痛ェ……」
輝は住処であるオンボロアパートの黴臭い布団の上で目を覚ます。外は何時もながらに糞暑く冷房もない部屋で目を覚ました輝は寝汗でベッタリだ。
不思議な夢、、、
何時もと同じ様で何時もとは違う不思議な夢、、、
「っかし、アイツから流れてきた?記憶は、、、ハッ!馬鹿らしい。んな事あってたまるかっつーの!」
一頻り愚痴ると寝汗を流そうと着ていたヨレヨレなTシャツを脱ぐ輝。
「ん?…え?!何だこりゃ?!」
脱衣スペースにある申し訳程度に付いている鏡に映る自分を見て愕然とする輝。
其処に映ってるのは何時ものイケメンな輝、、、、ではなく綺羅びやかなブロンドのセミロング。何処ぞの天使ですか?って位な美形でありながらそこはかとなく幼さも同居する見た事もないレベルの女性。
「ハッ!…まさか!」
肩口から上位しか映ってない鏡から視線を外し輝は自分の身体を弄る。
「あるーーーーーーーーーーーーっ!!!ないーーーーーーーーーーーーっ!!!」
下町の昼下がり
オンボロアパートの一室からドッチだ!と言わんばかりの雄叫びが聞こえたのだった、、、、
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