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端から見れば悪魔の表情をしている様に写ったのだろう。自分をサキュバスと名乗った小女ですら「こいつ悪魔かよ」という表情を隠せずにいた。
「はいっ!あたしに出来る事なら何でもします!!本当です!!」
白い羽を生やした天使は悩ましい身体を俺にすり寄せる。
思春期の男子なら生唾ものだが、今の俺は思考する頭をフル回転してるからそれどころじゃない。そもそもこんな好都合な状況下で厨ニ(中ニ)な奴が願う事は決まっていて尚且つ俺はソレに憧れていたりして、サ……サラ………………、サラスの泣き顔なんて既にどうでも良くて、サキュバスが可愛くて、おっぱぃがデカくて、何が言いたいかと言うと、
「俺好みの世界で、俺の思い描く物語り(ストーリー)を生きたい!」
「「……はい?」」
サキュバスと天使のソプラノが重なり共鳴して、響く。
「力が欲しい。この世界とは違う世界に行きたいんだ」
「え…ぅ?つまり、裕様は魔法を使いたくて異世界に行きたいのですか?そうですかわかりました今すぐ逝きましょう」
天使さん、話がはやくて助かるわぁ。美人だし俺の愛人にでもならないかな。
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