仮2章

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ここ数日間に及ぶ基地待機は時間の流れがとても長く感じられた。 早く戦場行きたい。 行って敵を撃ちたい。 私の頭の中には、そんな言葉が響いている。 我ながら酷い戦争中毒だと思うし、それが異常だということも理解している。 でも、スコープに映る敵のコックピットに弾を撃ち込んだときの感覚が忘れられない。 あぁ。早くその姿をスコープの前にさらして欲しい。 死を意識したときの顔を感じさせては欲しい。
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