仮2章

11/12
前へ
/18ページ
次へ
「こちらツカサ。全機体の搭乗確認。出撃準備完了。」 「了解。指示があるまでそのまま待機して下さい。」 「了解」 間もなくして、輸送機が動き出した。 ここから前線まではおよそ40分位だろう。 私は他の2人に伝える。 「二人とも、到着まではおよそ40分です。それまでにもう一度機体状況を確認しましょう。」 「あの~。」 「どうかしましたか?」 「出発前に確認しているのにもう一度確認するんですか?」 テネスの疑問はもっともだ。 普段は出撃前に確認しない、精々作戦内容の確認だけだ。 私は、次で自分達は全滅するんじゃないのかと不安なんだろうか? しかし、隊長代理としてテネスにはそれを悟られてはいけない。 彼にどう理由を話そうと考えていたら。 「それはな、基地の整備兵があたし達を殺そうと機体に細工してないかチェックするためだよ!」 ティラールが通信に割り込んできた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加