仮2章

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現在俺達が向かっている旧ブロア8番地は南北に縦長で、全5の採掘コアがある。 現在はEUST・GRF両軍はそれぞれ第2採掘コアまでを抑えてあり、中央の採掘コアを奪い合っている状態だ。 「カムナ~、資料みた~?」「……」 今俺達はEUSTの前線基地アリスト基地に向かっている。 「ねぇ~まだ怒ってるの?」「当たり前だ。」 「だいたいお前はいつも安請け合いし過ぎなんだ。振り回されるこっちの事も考えろ!」 「ごめんごめん。でも、あたしが安請け合いできるのもカムナのおかげなのは分かってるよ。ありがとう。」 そう満面の笑顔で礼を言われると、いつも仕方ないと思ってしまう。我ながら甘いと思う。 それよりも問題なのは資料と任務内容だ。内容は現地にて以下の3名を指揮しチームを作れとあるが…その3名が問題だ。 資料に載っている3名はまず、全員がマグメル所属の傭兵だ。 それだけでなく、今回の旧ブロアにおける両軍の攻防戦で3度もチームが全滅しているだけでなく、3者3様に性格も難ありとある。それ以外にも色々とありそうだが…(フィオナ嬢が俺らを指名するわけだ) 実際問題俺とサリはブラスト乗りになる前は普通に傭兵をやっていたので臨時でチームを作って動く位はできるが、こんな問題だらけの人間をまとめたことはない。 (まぁ、だからこそ俺らに任せてくれたのかもしれないな。) どれほどやれるかは分からないが、任された以上全力を尽くそう。
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