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「ねぇ 君 柚って言うんだろ?」
琥珀色した 瞳が私をとらえる
『な……何 この人? いきなり』
無視して前を通り過ぎようとした
「ねぇ」
『やだ 怖い!』
前を歩く桜子の姿が見えた私は
走り出していた
「桜子!」
「あれ 柚も今 終わったんだ」
私の声に振り向く桜子
「はあはあ……苦しい…」
「大丈夫? どうしたの?」
「…はあ…はあ
今 門の所で …声かけ…られた…」
「何? もうナンパ ?」
「そんなんじゃ…なくて…」
桜子に 今あった事を話した
「ああ それ小山君ね」
「……え?」
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