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「父さん 結婚しないの?」
夕食を食べながら俺は父さんに
話しかけた
「うん?」
「だから…藍子さんとだよ」
「ああ俺はそうなれたらいいなとは
思ってるんだがな
藍子の中でまだ決心がつかないらしい」
「ふーん 簡単にはいかないんだね」
「まあ…な!突っ走る年齢でもないし
でも俺はそのつもりだけどな」
「父さん!俺に遠慮しないでくれよ
俺はこの家出て一人暮らししても
いいんだからさ…」
「いや遠慮なんかしてないよ
たとえ結婚しても俺はお前と
一緒に暮らすつもりだし
もちろん藍子だってそう言うに決まってる
お前が嫌なら別だがな」
「俺は藍子さんのこと好きだから
邪魔じゃなければここに居たいよ」
そう言う俺に
父さんは嬉しそうに笑った
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