新しい年

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……………………… 「父さん 結婚しないの?」 夕食を食べながら俺は父さんに 話しかけた 「うん?」 「だから…藍子さんとだよ」 「ああ俺はそうなれたらいいなとは 思ってるんだがな 藍子の中でまだ決心がつかないらしい」 「ふーん 簡単にはいかないんだね」 「まあ…な!突っ走る年齢でもないし でも俺はそのつもりだけどな」 「父さん!俺に遠慮しないでくれよ 俺はこの家出て一人暮らししても いいんだからさ…」 「いや遠慮なんかしてないよ たとえ結婚しても俺はお前と 一緒に暮らすつもりだし もちろん藍子だってそう言うに決まってる お前が嫌なら別だがな」 「俺は藍子さんのこと好きだから 邪魔じゃなければここに居たいよ」 そう言う俺に 父さんは嬉しそうに笑った
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