第十一章 〜Jёυ Survie 後編〜

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 視界画面からオプス·ディアブルのグリップを握り 引き抜いて顕現させ 念じるだけでモードの切替ができるという機能を試してみるに 驚く程便利だった。 「おーこりゃ便利になったもんやなー」  およそ一秒で換装されるガンナイフを観察していると 恵梨子が「ラ·ピュタル要る?」と言うもんで貰っておく事に。 「おー! ありがとうございます」  大杖というカテゴライズに疑問を持つこの【ラ·ピュタル】という武器は 頭上を浮遊する球体という特性上 手に持つ必要がない為か ターシャリー武器として同時装備が可能だった。  要するに右手に大盾 左手にロッド 頭上に大杖という三つの武器を同時展開できる素晴らしい武器という事だ。 「これは最早タンクというかアタッカンク的な?」  全ての武器を同時に操れたら強いかもしれないが 脳味噌が焼き切れそう。 「それにしても防具が弱過ぎやから早急に整える必要があるな」  現状ジャンガリアンジャンプスーツの恵梨子が一番防御力が高い。  ただ俺の所持金は先程の交渉で約18万Zとなってしまい Class VIIIの装備なんて何一つ買える物がござらん。  いや厳密に言えばセット商品ではなく単品装備なら買えるのだが それを買って装備してしまうと 上下が繋がったツナギ装備の俺はどちらかが半裸になってしまう。 「くぬぅ……金が必要だ」  貴嗣は先程の金と 夜中に俺達が勝手に稼いで貯まった金で新しい武器を選んでいる様子。  「よーしこれにしよー」と呟いて指を動かす幻馬を見ていると 突然装備が一新された。  今までの 無駄にカッコいいデザインの作業着みたいな装備は消え去り 代わりにファンタジー色強めの 革と高そうな生地のコラボレーションがカッコよろしい装備に。  顔はファンタジー用に作られていないから ヘアメイクしてないコスプレイヤーみたいになっている。  アクセ効果でステータスを覗き見るに 物防力7000に魔防力6000という俺の装備からしたら異次元の防具だった。  羨ましがってもしょうがない 金が貯まれば俺も良い装備にできるのだ。  とりあえず収穫者(Harvester)戦で獲た238のAPをSPEED値へ全振り。  (ほとん)ど100%に近しいプレイヤーがClass IX以下なので 負ける事は無いはずだ。  それとアビリティをいくつか習得して俺の準備は整った。  恵梨子も新しい杖を買ったらしく 女の子の拳大の青い玉が先端に装飾された綺麗な杖を右手に持っている。  ジャンガリアンハムスターの着ぐるみを装着して手に杖を持っている不思議な世界観の彼女。 「さて、準備できたんならそろそろ行こうや」
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