ルービックキューブ

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_______みんな、いい子だね。 どうしようかなぁ。…じゃあ、この子にお願いしよう。 その男が手を添えた女の子が、江美でした。 そういえば、江美はそのとき、息を呑むようにその男を見上げていたのを覚えています。 自分があの後それなりの運命に遭うことを、思い当たっていたのでしょうか。 ________おじさんの手伝いが終わったら、なんか買ってあげるよ。 なにがいい?…へえ、ハーゲンダッツ。いいよ。買ってあげる。 こんなやり取りをして、男は江美の手を取り歩いていきました。 日が暮れた頃。 あれから何時間も経っているのに江美が戻っていないことに、 エリとわたしは胸の奥に、なにか厭なものを感じ取っていました。 当時のわたしには、それがなんなのか、分かりませんでした。 それがただ不吉だと云うことは、 確信できていたのです。 そのことをエリと話して何分かすると、学校のほうから男が怒鳴り上げる声が聞こえてきました。 エリとわたしは顔を見合わせ、 エリは町の人にそれを知らせに行き、わたしは校舎のほうに向かいました。
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