PM0:00

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PM0:00

 住宅街は昼間なのに静まりかえっていて、僕は少し気持ち悪くなった。  大方僕のもういない家族と同様実家に帰ったり、好きな場所に出かけたりなどしているのだろう。  そんな中一軒の家の庭辺りから白い煙が上がっているのを見つけた。  あれは確か僕の数少ない友人のである。  気になったので訪ねてみる事にした。  チャイムを鳴らすと友人、妹、父、母、ペットの犬まで、家族総出で迎えてくれた。 「ああ、なんだ君か。  今家でバーベキューをやっているのだが、肉を買い過ぎてしまってな。  四人と一匹ではとても食べきれないし、良ければ一緒に食べないか?」  丁度お腹が空いていた僕は友人の言葉に甘え、家族団らんにお邪魔する事にした。  庭には二羽ニワトリが網の上で丸焼きにされていた。  何とも豪快な。  妹はそのうちの一羽を掴み、乱暴に噛み付いた。  母は残った一羽を皿に載せ、僕に渡してきた。  僕も妹に倣って肉を頬張った。  父は家の中から新しい肉を次々に持ってくる。  友人はそれを狂った様に焼いていく。  僕はなんだか恐くなってきた。
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