じゅうきょ

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  炎の中から出てきた分厚い本を半分まで流し読んで、さすがに飽きた。 「むー、とりあえず生活用品見るかな。人に必要なのは衣・食・住でありますってなんかで言ってたし」 いやあれ、でもなんかもっと大事なこと紙に書いてあったような…あ。 …名前。 思い出せないや。名前だけじゃない、住所も年も家族構成も郵便番号まで! でも寝起きに言った有名なフレーズとかは覚えてるし、消されたって言うのは個人情報か。 「…ステータス、確認?」 名前: レベル:1 種族:人間 性別:女 エクスプロワ:《ダンジョンマスター》NEW《能天気》 スキル:《迷宮の運営》 ◆能力値 HP:100/100 MP:100/100 STR(筋力):10 VIT(耐久):10 INT(知力):10 MIN(精神):10 DEX(器用):10 AGI(敏捷):5[-5] LUK(幸運):10 ▽エクスプロワ詳細 《ダンジョンマスター》 ダンジョンの支配者に贈られる称号。全ての能力に10の追加補正が入る。 NEW《能天気》 暢気が過ぎる者に与えられる称号。AGIに-5の減少補正が入る。 ▽スキル詳細 《迷宮の運営》 ダンジョンの改築改装、モンスターの作成や改良を行える。 「おー。やっぱ名前表示されないなってか悪口!」 いきなりステータスマイナスとかいぢめか! まぁいいや← 行動で、称号やらがつく的なことが解ったしね。…んぅ。もよおした。 「ヤバいトイレ行きたい」 ――1ポイントを使用して水洗トイレ・洋式を作成しますか?―― 「!?」(・Д・;三;・ω・) えっなに今のどっから聞こえたの?
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