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部屋に戻った仁南は、ベッドに勢いよくダイブし、それから人形を抱え上げると、呟き始めた。
「あなたの名前をつけなくちゃね。んー…………ルーシー人形だから、ルーシーちゃんね!」
ル……シー?
不思議な事に、この人形には感情があった。
だが、感情があるだけで話す事も出来なければ、動く事さえも出来ない。
勿論、人間にとってはただの人形なので、感情がある事には誰も気付かないのだ。
「私は仁南。これからよろしくね、ルーシー!」
満面の笑みを人形に向け、優しく抱き締めた。
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