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さらに人間はソレ専用のヘッドセットを被ることにより、高機能型スマートフォンと接続し、自身のDNAの塩基配列でさえもアプリによって自分の思うように書き換えることができるようになったのである。
もちろんDNAをいじるなんてことは民間人のやることではなく、医療機関や専門の技術者などに依頼する。
仮にもし、キチンとした知識のない人間がDNAをいじろうものなら、それはまるでモンスターのような姿に変容してしまったり、最悪の場合は死に至るということもあり得るのだ。
しかしこの技術が普及して以来、個人でその行為を行うような、言い換えれば人体実験による様々な事件が相次いでいるのだ。
そのことが現在の社会問題となりつつあるのは言うまでも無いだろう。
と、話が逸れてしまったが
その中に自分の髪の毛の色や瞳の色を変更するアプリがあるのだ。
今はそれを使っている人がほとんどで、そのせいで黒髪と黒い瞳の人はほぼ、いなくなってしまったのだ。
でも僕は訳あって色を変えたりはしていない。
そのせいか、黒髪黒眼の僕は少し珍しいようで街を歩くと少し目立ってしまうこともあるのだが。
新しい技術はアプリ以外にもある。
現代の人々は何かしら必ず体のどこかにアクセサリーを付けている。
アクセサリーなんてものは昔から変わらないもので指輪、ブレスレット、ネックレスなど本当に様々だ。
それらのアクセサリーは総じて、空想現実装飾具(Imagination reality
decorationを略してIRD)と呼ばれている。
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