謎のメールとXアプリ

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セミがミンミン鳴き、太陽がジリジリと暑さを伝えてくる川の土手の上の道を僕は今学校に向かって全力で走っている。 僕の住んでいる町はわりと都心に近く、発展しているのだけれど僕の通う学校は郊外にあるのだ。 暑い。暑い。暑い。 異常なほどの暑さだ。 9月といえどもやはりまだ夏真っ盛りなのだ。 先ほど家を出たばかりなのに もう背中は汗でビチョビチョになっている。 しかし、止まれば遅刻することは確実。 先ほどから何度かスマートフォンが震えているが、どうせ遅刻しそうになっている僕への冷やかしをしようと 「あいつら」がやっているに違いない。 無視して走り続けるが、暑い上に全力疾走。 「はぁ...はぁ.... キツイな....これ学校までもつかなぁ.......」 弱気な声で呟いてみても、周りに人がいないので大丈夫だろう。 やっぱり初日から遅刻なんてひとはいないのかな.....。
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