副業で子煩悩

54/83
前へ
/593ページ
次へ
「....ったく、驚かせんなよ。」 「そんなこと「言われても「知りませんよ。」 帰路にてゲリュオーンと軽口を叩き合う。 俺らは買い物をしたおかげで大量の買い物袋を引っさげた状態で帰路についている。 女子陣は前方で買った大量の服や、食材の使い道について予想を話し合ってる。 ちなみに、校門でゲリュオーンを襲っていたギルド員には学園長の説得で帰ってもらった。 「正直な話「帰ってくれて「助かった。」 「そういやよく手加減できたな。勝手な想像だが「うっかりやっちゃった」的なことになると思ってたわ。」 「我慢の限界が「きてたら「そうなった。」 「ああ....実際のところギリギリだったのね。」 そうこう話してるうちに見慣れた森がすぐそこまで見えていた。 「....あれ?オーナー、あそこにいるのってグランドヴォルフじゃない?」 「あれ?本当だ。何してるんでしょう?」 遠目からで確かに見えづらいが、確かにグランドヴォルフが森の入り口付近で暴れていた。 「....っておい、あいつまた暴れてやがる。こりゃあきっついお仕置きが必要だな....!」 「待って下さい「どうにも様子が「おかしいです。」 ゲリュオーンに言われてよく見直してみると、確かに暴れてはいるのだが、何かを振り払うような動きをしていた。 「........!」 「........!?」 離れているから内容までは聞こえないが、何かを揉めているようだった。 「....ちょっと様子見てくるわ。これ持ってろ。」 「えっ「ちょ「待っ。」 返事も聞かずゲリュオーンに持っていた買い物袋を投げ渡す。 走って近づくにつれ怒号の内容が聞きとれてきた。 「....ねぇ....!」 「........ずに....!........ます!」 「....ん?ありゃフェルか?」 どうやらグランドヴォルフと揉めてるのは捕虜として我が家に居る姉妹の姉、フェルだった。 服を適当にマリーにユーナの服を貸してもらったのか、黒装束の格好ではなく年頃の清楚系のオシャレな格好をしていた。 そんなことを考えてるうちに距離が縮んだので仲裁に入ることに。 「おいお前ら、何を揉めて。」 「だからあなたの子を孕みたいんです!!」 「」
/593ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17736人が本棚に入れています
本棚に追加