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「とりあえず家行くぞ。ここにいたら山賊やら魔物やら、下手すりゃ逃げ出せた奴隷商人が来ちまう。」
「はい、義父さん。」
「……はーい。」
うーん。ユーナはしっかり者のお姉さんタイプでマリーがクールって感じか。把握した。
「ラウ、お前家の中か外か選べ。場合によっては寝床作らなきゃいけないから。」
「ガウッ!」
「………悪い。中なら一回吠えて外なら二回吠えてくれ。」
おいユーナ、そのジト目を止めろ。俺だって失敗はするんだ。
ラウ、お前もだ。
「………ガウッガウッ!」
「外だな。家帰ったら良い寝床作ってやるよ。」
「ガウッ!」
あぁ……やっぱりペットっていいなぁ。癒やされるわぁ。
「んじゃ家n「おっと兄ちゃん、そいつらをこっちに渡してもらおうか。」………誰?」
声の方に振り返ってみるとボロボロの格好した男が5人武器を構えていた。
その内の一人の腕にはマリーが。
「………おい、今すぐ家のガキから手を離せ。」
「ハッ、こいつらは俺らの売り物だ。あいにくだが兄ちゃんに渡す道理はねぇな。」
「マリーッ!」
「………お姉ちゃん!」
「るっせぇ!おい、このガキに口枷をしとけ。騒がれるとうっとうしい。」
「………お姉ち……んー!」
男の一人がマリーに腰の道具入れから口枷を取り出しはめる。
ブチィッ
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