街から客で子煩悩

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ユーナ達が来てから早1ヶ月。 ユーナ達もここの暮らしに慣れ始めたらしく、自分たちから手伝いをするようになったり、買い物に一緒に行ったりしてる。 街に行くとやっぱり奴隷商人に拉致されそうになったりするが、毎度俺とラウで徹底的に身体と精神にトラウマを叩き込む。 そんな買い物を毎回続けたせいか、街では俺らの顔を知らない者はいないと言っていいほど有名になった。 噂では……。 『エルフの姉妹とウルフを連れてる凶悪な殺人鬼』 やら 『問答無用で人を奴隷にし、弱い者には容赦がない悪魔のような犯罪者』 とか。 言いたいことがある。 悪魔やら鬼やらはまだ許す。自分の見た目がジャパニーズマフィアっぽいのは把握しているからな。 だが犯罪者は許さん。誰だ噂流した奴、ちょっと俺と小一時間話し合いたいからでてこい。 「義父さん、そろそろ野菜と調味料が底を尽きそうです。明日あたりに買いに行かないと……。」 「あいよ。じゃあ、明日の朝から買いに行って昼飯は街で適当に食うか。」 ユーナによるとキョベン(キャベツ)やジャサリコ(ジャガイモ)がなくなるらしい。 名前に関しては知らん。店でそういう名前で売ってたんだから知らん。 あと醤油っぽいなにかとお酢っぽいなにかが尽きそう。 見た目こそ醤油やお酢なんだが味が微妙に違った。 さすが異世界、まさか食で戸惑う日が来ると思わなかったさ。
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