街から客で子煩悩

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20分ほど歩いた所で木製の少し大きめの一軒家に入る。 中に入るとバー式のキッチンとテーブルがいくつかあり、中には朝から呑んでるおっさんや呑みつぶれてテーブルに顔を伏せてる奴もいる。 「………おい、あいつって。」 「あぁ、噂の凶悪犯じゃないのか?」 「だよな。こんな朝から何しに来やがったんだ。」 おっさん等の会話を聞き流しながら受付嬢に話しかける。 「すいません、ギルド登録したいんだが……。」 「ギルド登録ですか?ではこちらの書類に記入いただけますか?」 受付嬢が引き出しからだした紙には以下のことが書かれてた。 ・名前 ・魔力 ・属性 ・武器 ・理由 ・死んでも自己責任で ………ふむ。 「すまん、魔力なんざ生まれて今まで計ったことないから分からん。」 「えっ。義務で魔力計測はされてないのですか?」 「俺捨てられたらからそんなの知らん。」 捨てられたってのは、こう言っとけば楽だから後付けした。 「……申し訳ありませんでした。」 「いいよ。それよりどうしたらいい?」 「では魔力と属性の欄は空白でお願いします。記入でき次第別室にて計らせてもらいます。」 「ん。んじゃ………ほい。」 ・名前 サイガ・ビー ・魔力 ・属性 ・武器 素手 ・理由 副業 ・死んでも自己責任で OK
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