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少し早歩きしていると遠巻きだが大人びた女性と少し幼い少女が狼型の魔物に襲われていた。
………いいこと思いついた。
こそこそと身を隠しながら着実に近づく。
…………今だ!
「オラァ!やかましいぞボケェ!?」
「キャンッ!?」
「ヒッ!?」
俺がいきなり飛び出したせいで魔物と女性達が身体をビクンと震わせる。
サプライズ成功だな(笑)
「グルルルル!」
お?狼型……確かウルフだよな。ウルフが俺を敵と認識したみたいだな。
「ガウッ!」
飛びついてきたので腕をあえて噛ませる。
噛みついて牙が食い込んだのを確認してから力を入れる。
蚊の原理でウルフの牙は抜けなくなる。
「!?」
「キャアアアア!!」
女性達はかまれたことに驚いているが今は少し放置しよう。
とりあえずウルフを空いている方の手で捕まえる。
……!こいつ、毛並みすげーサラサラじゃねぇか!良く見りゃ色も芸術かって言いたくなるほどきれいだし……気に入った!
「ウルフ……お前、うちの家族になれ。」
「ガウッ!?」
「ちなみに拒否権はない。あーやべー、この毛並みいくら触っても飽きがこないわー。」
俺が片手でウルフの背中とか頭とか腹を徹底的に撫でてると女性達が近づいてきた。
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