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俺は駆け出した。 この状況を打開する神の一手を打つために。
おそらく、緩い素材。
パジャマのズボンなんて、ベルトで縛るもんじゃないし狙いの的だぜ。
半分、ヘッドスライディングするかのように彼女のパジャマのズボンに手を掛けてそのまま引きずり降ろした。
「ひっ!!」
き、決まった。
恐る恐る上を見上げて見ると、純白のパンツと顔を真っ赤にして怒っているのか照れているのか分からない彼女の姿があった。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
足元で、ズボンを掴んでうずくまる俺に触れようとするが、身体が硬いのか届いていない。
「おまっ!! 何やってんの!! ってか、なんで!!」
ふふふ、こういう殺伐とした場を緩和するには昔からエロと決まっておるのだ!!
「………。」
後ろの鈴蘭から軽蔑の眼差しが送られている気がするが、そんな事はどうでも良い。
「ズボンを返してほしくば、今すぐ戦闘行為を止めるのだ。 我が輩は争いが嫌いである」
事務的に、ほぼ棒読み近い形で声を上げる。
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