八鐘牡丹

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「ざっけんな………ってか!! 何でリフォルムが使えない!?」 半分パニック状態で、硬い身体を一生懸命曲げようと頑張る半パジャマの彼女。 「フハハハハハ!!」 高笑いをしてみる。 今現在、絶対的優位に立っている故である。 理論的に説明すると、彼女がリフォルムを使えないのは、彼女が取り込んでリフォルムに変換しようとしている“フォルム元素”の供給を“零”にしているからである。 俺のリフォルムの特性の一つとして、自分から約半径1メートルのフォルム元素を消す事が出来る。 この消す能力を使用するのに“フォルム元素”が必要なので、変換式は相手より早く組み立てないと行けない訳で………。 まぁ、簡単に言うと相手より早くリフォルムを使えなければアウトって事だ。 パジャマを下げる事で一瞬気を引き、そこで彼女より早くリフォルムを発動し無力化する。 我ながら、なんて完璧な計画なんだ。 これは、高笑いが漏れても仕方無い!! 「いい加減に……しろぉぉぉ!!」 両足を抑えられている状態で、彼女はバク転を決め込み着地と同時に俺を顔面から地面に叩きつける。 「ぐぁぁぁぁぁ!!」
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