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「おい、お前ら。早く席に着けよー」
教室前方のドアから入ってきた若い男の一言でわずかに静かになる教室内。
声を発したのは、俺たちのクラスの担任の“玉村 皇(タマムラ・コウ)”センセー。
皆さんご存知のホスト教師なるポジション。
残念なことにこの人の1人称
→ 俺 様
「今日は、このクラスに転入生が来ている」
少しかすれた低音ボイス。
無駄にエロいwww
担任の一言でざわつき始める教室。
俺の願いはただ一つ。
俺よりも女の子らしい男が来ますように!!
「入れ、矢手」
ゴクリと、生唾を飲み込み、教室前方に注目する俺たち。
「はい」
よく通る、凛とした声が響いた。
声は……男?
担任が開けっ放しにしていたドアをくぐってきたのは―――――
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