#01.転校生はアイツ!?

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ブラウンの髪のイケメソだった。 長身で、かっこよくて、俺とはまるで正反対のソイツ。 どっかで会ったことがあるのだろうか。 初めて見た気はしない。 けど、誰だか、どこで会ったのかイマイチ、ピンとこない。 教卓の方へと向かう、その数歩の間に目が合った。 ソイツは、一瞬、ホントに一瞬だけど、少し驚いたように目を見開いたような気がした。 しかし、教卓の前に立つと、生徒っていうよりは新任教師です、みたいな爽やかスマイルに変わっていた。 気のせいだったか? 「矢手 玲(ヤンデ・レイ)です。よろしくお願いします」 転入生の甘いマスクに騒ぐ女子。 撃沈したように机に伏せる男共。 俺は、名前を聞くと、やはり知らん名字だった、と中庭に目を向けていた。 というより目を向けざるを得なかった。 なぜなら、生徒会長(♂)と風紀委員長(♂)がキスをしていたから。 長い間会長は、委員長をストーカーしてたから、まぁ、想いが通じたんじゃないか? 無理やりじゃないかって? 委員長が会長の頬に手を添えてるから、一方的じゃないと思うヨ。 っと、その間に転入生の席が決まってしまったようだ。 俺の隣に―――…… .
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