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好きな人ができた。 …気がする。 それは、まだ 自分でも認めがたくて そして、 曖昧なものだった。 「美紅」 そういって、 皿洗いに奮闘して 滲んだ汗を拭きながら 優しく微笑む彼に きっとあたしは 最初から… ――…恋をしていた。
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