61人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
『ん…ぃなサン、しぃなサン、』
と呼ばれ目が覚め返事をしようとしたら声も出ない。息が出来ない。アガガガってなった。
まだ酸素を送る管が気管の中に入ってたみたいで管を抜かれると気持ち良くてまた意識を手放した。
シュッ…シュゴーピッピと言う音と共に目が覚めると私の口の上には酸素を送る装置と足には肺血栓(エコノミー症候群)予防の装置がはめられていた。
この時はまだ意識が朦朧として何か息苦しいなぁ…って思ってると看護士さんの声がエコーかかったように聞こえてきた。
看『心拍数が弱いですね。』
母『大丈夫ですかね?』
私、心の声
『心拍数はもともと弱いから💦』
看『心拍数上げる注射をしときますね』
私、心の声
『打つんかぁ~い』
暫くすると息苦しい感じが消えた。
と、言うことはいつもより心拍数が少なかったって事になるから危なかったのかも…
次第に意識がハッキリしてきたのに不思議と胸の痛みは無かった。
後から聞いたら点滴に痛み止めが入ってたみたいやった
やがて喉が激しく乾いて唇のカピカピになっていた。
そりゃそうやんね まる2日飲んでないから。私は声を出し看護士さんを呼んだけど看護士には聞こえなかったみたいで部屋を出て行こうとしてる看護士さんに母は娘が何か言ってます。と告げた
自分では大声を出したつもりやったのに、うわごとにしか聞こえなかったんやろね。
最初のコメントを投稿しよう!