胸を失ってからじゃ遅いのだよ

悪魔(癌)が主張した日

　
忘れもしない平成２３年８月の朝、目覚めとともに脇の下の痛みで目が覚めた。

いつもの私なら気にも止めないのに、この日はザワザワとした嫌な予感がし私は仕事を休みすぐ病院に駆け付けました。

診察を受け触診をしてエコーで私の身体の中を診る先生と私。

私の目にはモニターに映し出された画像は砂嵐しにしか見えないけど医師は胸の同じ所を何度となく映し出して写真を撮り次に胸から脇の下にエコーの場所を変えた。

胸とは違い脇の下には沢山の筋？管？みたいなのが映し出されてた。

その筋は巷では『リンパ』と言う。

医師が脇の下の所をエコーを滑らすように移動してるとモニターに映し出された画像の中に丸い固まりがあった。

私は（脂肪の固まりですね）って言葉を心の中で待ち望んだけど、待ち望んだ言葉を医師が言う事は無かった。