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“機体ごと新しいのに乗り換えたみたいだ”
(ウェイド)「ありがとうリジム、それじゃあ」
新しく生まれ変わったウェイドの飛空機は空へと力強くはばたいた。
「―――――‥‥」
途中、
(ウェイド)「ん…?」
廃屋のビルの屋上で黒い人物がふとこっちを見ていたような気がした。
「――――」
(ウェイド)「いない…。」
比奈木悠‥‥
パールヴァディと名乗る彼の本当の目的はウェイドには知られることはなかったが、 いや…ないと思っていた。
(悠)「……?」
(ウェイド)「誰と話してるんだ?」
(電話の向こう)
(遼)「悠? どうした」
「ピッ」
(悠)「…ウェイド、どうしてここが分かったんだ?」
(ウェイド)「いや、機体で飛んでいたらあんたが見えたから、まだこの街にいるんだなって‥」
(悠)「……。」
(ウェイド)「少し話がしたいんだ」
(風)「――――…」
(二人)「………」
(ウェイド)「その、昨日はありがとな。理由はどうであれあんたが助けてくれたから俺は死なずにすんだんだ、感謝するよ」
(悠)「…… 義理堅いんだな、別にアレは助けたつもりじゃない」
(ウェイド)「……」
ふと悠の横顔を見る。
(ウェイド)「あんたって昼間の時と殺し屋の時って雰囲気が少しだけ違うよな
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