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それはウェイドがたった1機で10機の戦闘機を撃墜し勝利した戦争であり、国にとって栄誉ある勝利だがウェイドにはふれたくない悲しい過去だった。
「…………」
(ウェイド)「これを最後に俺は軍を脱退したんだ。
きれいごとだっていうのは分かってる‥。俺が今まで奪ってきた命はもう二度と戻らないし戦争だって無くなるとは思えない」
(悠)「………。」
(ウェイド)「…今の仕事だって戦争に使われる戦闘機の部品を運ばされてるのも結局は…俺も戦争に加担してるって事だ……… だけど‥‥」
“これが今の”
“俺自身の精一杯の戦争への抵抗だったんだ…”
(ウェイド)「空輸の飛空士として戦争だけじゃない。人から大事な人へ‥
食糧難の国のために運ぶ食料や物資を届けることが今の俺の誇りだ。」
「だから エースパイロットの名誉なんてもう俺には必要もないし、欲しくはない」
少しでも昔の自分から
新しい自分の人生を、
“なるべく戦争にはもう関わりたくなかったんだ”
(ウェイド)「偽善者だってさげすまれ疎まれてもいい…だとしてもそれは昔の俺への“罰”だから…
殺された周りの家族からしたら最もだ」
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