パールヴァディ

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(ウェイド)「だけど これだけは… 俺はもう二度と罪の無い人を殺したくない。」 「あんたにだけは聞いてほしかったんだ」 (悠)(目を静かに閉じる) 「……。そうか…」 (ウェイド)「…… 悠、お前はどうなんだ? 本当の目的って人類を滅ぼす以外に何かあるのか?」 ウェイドの質問に悠は少しだけためらった。 やがて (悠)「分かった… ただし、これを話したらもう二度と俺に会わないと約束できるなら話してもいい」 (ウェイド)「……… 二度と‥か…、そりゃさみしいな でも分かった、そうするよ。」 (悠)「………。」 ……―――――― (ウェイド)「 それは本当なのか?」 信じられないものを聞かされたようにウェイドは尋ねた。 (悠)「あぁ。」 (ウェイド)「だとしたら悠‥‥いや、パールヴァディ あんたは……」 (悠)「…俺の復讐の的はあくまでも組織だ。日本で最初に生み出された組織の“過ち”は いずれ一人残らず俺が全て始末する。」 「人類なんて俺には関係ない」 (ウェイド)「‥‥‥。」 悠は日本である密売組織の研究所から作り出された人類最発化学の殺戮生命体【パールディオン】としてこの世に生み出された存在だという。
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