パールヴァディ

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悠は黙って頷いた。 (悠)「組織が日本から連れ出した唯一の適合者、俺と同じ“パールヴァディ”だ。 計画は薬だけじゃなく組織は研究所の奴らを開発資料と一緒に持っていかせ海外へ流出させた」 (悠)「俺は日本で組織も研究所も全てそれに関わってきた人物を、闇売買の奴らも含めて皆殺してきた。 そして残るは海外に残った残党‥ 研究所の奴らの頭を潰せば全てが白紙に戻れる」 (悠)「今まで俺の存在理由はそれだけに生きてきた」 “それがようやく終われるなら” “せめて…” (ウェイド)「パールヴァディ‥あんた本当は罪も人の心も…」 (悠)「 ……。分からない、俺の中にも人の遺伝子は完全には否定できない そうさせたのも人工的とはいえ、人間の体で作ったという組織の完全なミスだったのかもな、ヒトで無かったら結末は違ってたのかもしれない…」 「…………。」 (悠の携帯が鳴る) 「―――、――――」 (悠)「時間だ。俺はもう行く」 「ザワ…」 瞳の色が紅い色に変わる。 (ウェイド)「‥‥ お前も仕事なんだよな… パールヴァディ …………。」 (何かを投げる) 「ヒュッ」 (パールヴァディ)「……?」 「パシッ。」 (ウェイド)「持っていけ。あまり自分を背負い込むな」
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