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(グレッグ)「じゃあな、無理すんなよ?元エースパイロットさんよ」
(ウェイド)「冗談でもやめてくれよ。その呼び名は…もう今は捨てたようなものなんだから‥」
(グレッグ)「ハハハ そうだったな、じゃあな。ウェイド」
「ピッ」
(ウェイド)「ふぅ…」
休む暇もなくウェイドは空輸飛行経路の地図を念入りに確認した。
「パサッ」
(ウェイド)「…東アスリア海は今はジェスタに占領されている、上空は雲に隠れて飛行しても網状に張って飛行しているジェスタ空軍を欺いて無事に抜けきるとは到底思えない‥」
ましてや低空飛行で飛ぼうものなら下は海軍の戦艦、
“レーダーが厄介だ。”
(赤ペンで×印)
(ウェイド)「……」
“目的地のハーバイドへ向かうには唯一の近道だったが‥”
「(仕方ない)」
“いちか、バチか……”
だが、
「…………。」
ふいに昔の自分の経験からある手段を思いつくが‥
(ウェイド)「いや 駄目だっ、あれは‥‥」
“ジェスタ全機を潰すことになる”
(ウェイド)「…何考えてるんだ俺は‥もう昔のエースパイロットなんかじゃないんだ、今は空輸の飛空士として少しでも安全性の高い飛行経路を渡るのが定石だろ‥‥」
“なのに…”
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