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「…………。」
やがてウェイドは考え疲れたのか地図を折り畳み胸ポケットから取り出したタバコに火を点ける
「シュボッ。」
(ウェイド)「……」
(手紙を見る)
“いつまでも引きずっていたのは俺の方か…”
(ウェイド)「―――――…… 寒いな‥‥」
(波)「ザザァ…。」
―次の日―
(ウェイド)「それじゃ、ここにサインを頼むよ」
(後ろで荷物を運ぶクレーン車)
(作業員)「おおーい!そいつは精密機械だからくれぐれも慎重にな!?」
「オーライ、オーライ」
ウェイドが運んだのは戦争用の偵察に使う上等な飛空機内部に欠かせない部品だった。
「よし、そいつも運んでくれ」
(ウェイド)「お、おい 中身確認しなくていいのか?」
(作業員)「あんたは信用できるからな、それで十分だ」
(そう言い、書類に目を通してさっさと行ってしまう)
(ウェイド)「…。信用されるのは悪い気はしないけど‥まぁいいか。」
この日、
「コツ‥」
(ウェイド)「ん?」
俺は不思議なある男と出会った。
(???)「―――…」
まるで不気味でさえ感じられる男の服はまさに黒一点。
漆黒のコートをまとい、真っ黒な色艶の髪に黒い瞳が昼間の存在から明らかに浮いていた。
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