第二話

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風間「長谷川先輩、お疲れ様です」 長谷川「ふーちゃん、お疲れ~。今から、部室?」 風間「はい。先輩は図書館帰りですか?随分、本抱えてますけど……」 長谷川「うん、そうなの。今回書いてる小説の参考になりそうなファンタジー小説、あるだけ借りてきちゃった」 風間「あはは、先輩らしいです。でも、その小説って最近出たばかりのやつですよね?ファンタジー小説好きの先輩が買ってないなんて、珍しいです」 長谷川「ああ~、これね。実はこれ、発売日に買って読んじゃったヤツなんだけど、どうしても読みたくなっちゃって、つい借りてきちゃったの。というか、ここにある本全部、家にあるんだよね」 風間「そうなんですか~。ありますよね。家にある本なんだけど、どうしても読みたくなっちゃって、借りたり買っちゃったりする事。解ります」 長谷川「解ってくれる?流石、文芸部員」 風間「あ~。先輩が本持借りてるの見てたら、私も図書館行きたくなっちゃいました。ちょっと、寄ってきますね」 長谷川「りょうか~い。じゃ、先に部室で待ってるね」 【柳都高校文芸部・部室】 長谷川「お疲れ様~」 御喋擦「う~す」 長谷川「あれ?おしゃずり、一人?」 御喋擦「うん。まぁね~」 長谷川「ふ~ん」 (こいつと二人っきりか……。それにしても、おしゃずりが静かに読書してるなんて珍しいわね) 長谷川「おしゃずり~。あんた、何読んでんの?」 御喋擦「ん?なんだっていいじゃん」 長谷川「そうだけどさ、あんたが静かに読書してるなんて、珍しいじゃん。なんか気になっちゃって」 御喋擦「珍しい……かな?まぁ、部室じゃあまり読まないかもな~」 長谷川「…………」 御喋擦「何だよ。じっと見つめたりして……」 長谷川「あんたって、そんな顔して本読むんだね」 御喋擦「はぁ?」 長谷川「意外といい顔するじゃん」
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