Prologue

3/4
前へ
/97ページ
次へ
「好い加減一人一人に返事すんのやめたら?」 「ううん…大丈夫。龍、は……?好きな人、いないの?」 聞いてみたかった。 もし居るなら、俺は邪魔になる。 小さい頃から一緒にいて、俺を支えてくれて……。 嬉しいけど、龍の気持ちの邪魔だけはしたくない。 「……居ないに決まってんだろ」 「そっか…」 内心、ホッとしている自分に驚きつつも、そんな自分が酷く憎かった。 「そろそろ行ったほうが良いんじゃねぇの?」 「…うん。行ってくる」
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

191人が本棚に入れています
本棚に追加