191人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
裕翔の右手によって、阻止された。
「無理しなくっていいから。待ってて?俺、何か飲み物持ってくる」
そう言うと裕翔は、俺から離れて部屋を出て行った。扉のしまる音が、やけに大きく感じて、より虚しさを倍増させる。
……なんだ。
裕翔にとって俺は、興奮すらしない魅力のない奴って事、か……。
「なぁんだ…」
俺は、背中からベットに倒れ込んだ。
自分の匂いなんてあまり解らないけれど、自分の枕に顔を埋(うず)める。
「っ…/」
「大貴?どうした?ほら。お茶で良かった?」
「……うん」
どうした?なんて…
裕翔になんか、今聞かれたくない。
最初のコメントを投稿しよう!