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奪い取った参考書を涼介に返し、ペットボトルのお茶を口に含んだ。
涼介だって、
…俺だけじゃ、ないよな……
「ねぇ龍、この問4さ……」
涼介の声に、意識を戻した。
「あー…、これ。えっと…
……わっかんね」
――――――――――――
「ったく…全然進まなかったし」
「だったら授業出ればいいだろ」
冗談でそう言ってみると、ばーか。といつもの様に返ってきて、俺もまた言い返す。
いつもの涼介だ。
「そういえば…、何してくれんの?”お詫び“って」
「いや。今金持ってねーから。まぁそこら辺ブラブラ…?」
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