復讐の正義

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僕はあいつが許せなかった。どんなにあいつが正しくても、僕の大切な人を奪っていったあいつを僕は許さない。 例え村のみんながあいつを勇者だと持て囃そうと僕だけは認めない。村を救うためにお姉ちゃんを見捨てた。 確かに勇者として魔物を倒す為なのだから仕方がなかったのかもしれない。だからって目の前で倒れた人を見捨てるなんて人として間違ってる。 だから僕はやるんだ。この包丁であいつの腹を掻っ捌いてやる。ちょうどこの村の宿に泊まってるんだ。今のうちにお姉ちゃんの敵を取ってやる。 宿屋の勇者が泊まっている部屋に忍び込んだ。そこには予想通り安心して眠りについている勇者がいた。 あぁ、今から敵を取るからね? 待っててよお姉ちゃん。
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