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回りの奴らは『抱いてください』だの『抱かせろ』だのと訳のわからないことを 叫びまくっている あまり煩くしないでほしい 頭に響いてクラクラする 「五月蝿い」 集団の先頭にいた男が言ったらしい その瞬間先程まで煩かった食堂が一瞬にして静まり返った あ、副会長らしき人があるテーブルに近付いていくとそこで食事していた生徒に抱きついた 抱きつかれた生徒はギャーギャーと騒いでいるがそんなのお構いなしに副会長?は毬藻みたいなのに抱きついている 毬藻? だって髪型が毬藻みたいなんだよ いやほんと… どうやったらあんな髪型が出来上がるのだろうと思うくらいの毬藻。 本物持ってきたら、あらま瓜二つ!みたいな… 生徒会は毬藻君を取り囲んでいた チャラチャラした人は毬藻の回りをグルリと一周していたり双子は互いの肩を掴んでクルクル回って首を傾げている←回ってばっかw 「はぁ、面倒くさいけど」 「朔」 「ちょっと、仕事してきます」 朔は席を立つと生徒会の方に向かったら生徒会は嫌そうな顔をしていた 俺達は親衛隊、それも生徒会の、だからどんなときでも声を掛ける…これは絶対だそうだ しばらく観察してみよう
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