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門の前で僕はゆうとくんを待った。 次々と学校から出ていく人たち。 でも今の僕には焦りはなかった。 待ってるのも楽しかった。 かれこれ20分は経過していた。 でも全然気にしなかった。 むしろ楽しい。 「早く来ないかなー...」 その時だった。 「あっれーかわいい子発見」 急に後ろから誰かが来た。 他の高校の人だ。 「なんです...か?」 「ねえキミ一人?」 「ち、ちがい..ます」 「健人ーちょっと来いよー」 ―健人? 僕は背筋が凍った。 「なんだよ、お前らナンパばっかりしてんじゃねーよ」 もう僕は動けなかった。 「あ、...お前」 向こうも気づいた。 「どうした?健人」 今一番最悪な状況だ。
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