プロローグ

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小鳥がさえずる、山奥の森の館に朝日が降り注ぎ始め 天使のように可愛らしい寝顔で寝ている 少年の顔に優しく当たりました。 その少年の名は、黒城ナイト。  世界屈指の財閥の黒城グループの御曹司でした。 小さい頃から両親は仕事で世界中を飛び回っていて、 いつも彼のそばには居ませんでした。 なので、物心ついた頃からこの山奥の森の館で、 執事と十人ぐらいの使用人と一緒に住んでいました。 少年の肌は白く、顔は絶世の美男子と言っても 過言じゃないほど美しい顔立ちをしていました。 そして、手足はスラリと長く背も高く、 細身の美しい体型をしていました。 でも、外ではいつもだてメガネを掛けて地味な格好をして、 その美しい顔と体型を隠していました。 少年の性格は、努力家だけど ちょっと控えめで暗いところがあって そんなに友達は多くないし、 クラスで目立つ方ではありませんでした。 そんな彼には、代々家系に受け継がれている秘密がありました。 それは黒城家がバンパイアの家系で、 新月と満月の夜に人格が豹変してしまうということでした。 その反動なのか、普段の性格は気弱で 優しい草食系男子に育っていました。
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