私は主人公（あなた）がきらいですっっ！

幼馴染と私

私は今、学校の掲示板の前に立っていた。
否、立ち尽くしていた。

目の前には、期末テストの順位発表の紙が貼ってある。
そこには、

　　総合順位

１位――――神崎　蓮　　（かんざき　れん）　　　　500点
２位――――凛条　玲奈　（りんじょう　れいな）　　498点
３位――――松木　智哉　（まつき　ともや）　　　　475点
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部活やバイトの時間を削ってまで努力して、今までにない位の点数をたたき出したのに・・・
彼奴は・・・
神崎　蓮は・・・
いとも簡単に私を、抜いた。

「あぁ、また神崎か～」
「でも、凛条さんも、惜しかったねぇ…
　　　あと2点であの神崎と並べたのに…」

そう、あと2点。
たったの2点で、私は負けたのだ。
――――――神崎蓮という、幼馴染に。