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そういい、私は返事を待たずに二階にある自分の部屋へ行った。
後ろでお母さんが何か言っているが、気にしない気にしない。
そして、私は唯一の癒しの場である「負け組達の集い」へとPCを繋いだ。
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「玲奈ぁ~!
あんたの好きなグラタンできたわよー!」
…どれ位の時間がたったのだろうか
パソコンを閉じると、私は気の抜けたような声で、はぁーい、と返事をした。
そして、極楽から一気に地獄へと、落とされることを、私は知っていた。
リビングへ降りると、もうすでに全員集まっていた。
席に着くと、皆それぞれの[想い]をこっちに向けてくる。
…憂鬱だ。
お母さんはニコニコして、それを見たお父さんは諦めたようにため息を吐く。
兄の岳(がく)は見下した目で見て、鼻で笑い、弟の掠(らく)はそれを呆れた目で見た。
…なんてまとまりのない家族なんだ。
この家で、私の成績を[まだ]期待しているのはきっと、お母さんだけだろう。
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