幼馴染と私

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…ダメだ、こんなこと考えるより勉強、勉強。 私は両頬をパチン、と叩くと、今までの復習に専念した。 ―――――――――――――――――――――――――――― 今日の分を終わらせ、時計の時刻を見ると、2:20。 ふと、さっきの疑問が頭にうかんだ。 もう夜中だし、お父さんとお母さんは寝ている。 兄と弟は、寝ていないとしても勉強に集中しているから、余程の事がない限り部屋から出てはこないだろう。 …これはチャンスではないのか? 少し眠いけど、我慢すればなんとかなるし… プチ家出、してみようかなぁ… よし、少しだけだし大丈夫、大丈夫。 ―――――――――――――――――――――――――――― こうして、私は軽い気持ちで家出をしてしまったんだ。 ―――この軽率な行動が、後に自分の人生を変えてしまうとは知らずに…
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