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「わ、分かりました! でも、ちょっと待って下さい。止めるためには手続きが必要なんです。今からそれを……」
管理人といえども勝手に機材を触ってはいけないし、運営を管理するだけで、正常な動静を左右することなんか出来るはずがなかった。
そこで遊園地の園長に承諾を得ようと、電話機に手を伸ばそうとすると、
「ちょっと待て! スイッチはそこにあるはずだ、それを切るだけでいいんだ。――さあ、じじぃ。スイッチが先か、頭に穴が空くのが先か……」
殺し屋は拳銃の引き金に、ゆっくりと指を差し込んだ。
「き、切ります! 止めればいいんでしょう。私がクビになったら、責任取って下さいよ……」
管理人が汗を拭きながらスイッチに手を伸ばすのを見て、殺し屋は安堵の溜息を漏らしていた。
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