~ せつこ ~

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すると、その 後ろ紳士は 雪の降るなか、走って道路を渡ってきて、 バタバタしながら、乗り込んで来ました。 「ふ~助かったよ~‼ありがとう‼ なんで、みんな 止まってくれないんだよ~寒くて死んじゃうよ~‼ イテテ あれれ なんで、 こんな顔がいてえのかな~ イテテ…」 自分は、あまりの酷い姿に呆気にとられてました。 「どうした?運ちゃん?」 俺 お客さん、顔は血だらけだし、高そうな背広来てるのに、そんなに汚れて、ケンカでもしてきたんですか? 後ろ紳士 「いやあ、わっかんねえんだけど、大事なお客さん接待して、タクシー乗して帰したまでは、覚えてるんだけど、気がついたら、 さっきいた辺りで、うつ伏せで、寝てたんだよ!」
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