9人が本棚に入れています
本棚に追加
「そろそろ異世界から私に迎えが来るっ!」
「………そうか」
俺の幼なじみは声を張り上げた。
「とりあえず授業中だから席に座れ」
そう、学校の授業中に。
そして、聞こえる悔いる声。
「「「顔は可愛いのに何で…」」」
「……………」
珍しく明智は静かに虚空を見つめる。
「…どうした?」
正直、聞かなくても分かる気がした。
「…物足りない」
そう呟き、ため息をつく。
「…そうだな」
心からの同意を返し、後ろの空白の席を見る。
ほんの1ヶ月程前まで居た親友の席。
「優希…」
「櫻×優希…イケる!」
………シリアスな気持ちにもなれないな。
最初のコメントを投稿しよう!