第零章

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「優希宅にお邪魔しよう」 「…馬鹿だろ」 明智が馬鹿なことを言い出した。 「ほらほらぁ、そんなに意地張らないで素直になりなよ、ユー!愛しの優希ちゃんへの手がかりが─」 「明智、食っちゃべってないで行くぞ」 「ぅえ!?ま、待った!ワタスィを置いていくとは何事か!!!…って言うよりか、愛しのは否定しないの?」 「友情愛には溢れている」 「じゃあ、恋愛感情的に」 「女ならな」 「キターーーー!!!これはイケる!櫻×優希本をクラスの女子に売らなければ…っ!!」 「売るな」 「あだっ!?」 軽く明智の額を小突いてから、再び山谷家へと足を進めた。 「い、いえ…その…お礼とかは…!」
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