第1話 刺激的

15/15
前へ
/17ページ
次へ
「お、お前いきなり何するんだよ!」 「琉生に手を出すなんて、会長でも許しませんよ。」 「俺様を殴れるなんて、お前気に入った。」 おいお前ら、まず巻き込まれた俺に謝れよ。 そこでようやく会長が立ち上がったのだが、俺の顔を見て嘲笑した。 「はっ、庶民でもクッションぐらいの役割にはなるか。俺様のクッションになれて庶民には、さぞ光栄だろうな?」 「だから、庶民とか差別するっ…。」 「いいんですよ、琉生。」 ……そういえば、視界がボヤけてる。あぁ、さっきの衝撃でメガネがどっかに飛んでいったんだ。 「おい、なんか言えよ庶民。クッションになれて光栄です。ありがとうございます。とかよ?」 「恭介いい加減に…。」 俺を支えていてくれた先輩が何かを言おうとしたが、それを遮るように俺はすぐ近くにあった倒れた椅子を、おもいっきり蹴っ飛ばした。 ガンっ!!…ガッシャーン!!! その音に会長達の笑い声が止んだ。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加