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「お、お前いきなり何するんだよ!」
「琉生に手を出すなんて、会長でも許しませんよ。」
「俺様を殴れるなんて、お前気に入った。」
おいお前ら、まず巻き込まれた俺に謝れよ。
そこでようやく会長が立ち上がったのだが、俺の顔を見て嘲笑した。
「はっ、庶民でもクッションぐらいの役割にはなるか。俺様のクッションになれて庶民には、さぞ光栄だろうな?」
「だから、庶民とか差別するっ…。」
「いいんですよ、琉生。」
……そういえば、視界がボヤけてる。あぁ、さっきの衝撃でメガネがどっかに飛んでいったんだ。
「おい、なんか言えよ庶民。クッションになれて光栄です。ありがとうございます。とかよ?」
「恭介いい加減に…。」
俺を支えていてくれた先輩が何かを言おうとしたが、それを遮るように俺はすぐ近くにあった倒れた椅子を、おもいっきり蹴っ飛ばした。
ガンっ!!…ガッシャーン!!!
その音に会長達の笑い声が止んだ。
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