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最近、俺はツイッターで気になる話題を見掛けた。
もちろんそれはスポーツ記事でも政治関連でも、ましてや凶悪犯罪等の話題でもない。
○○速報と呼ばれている、大手掲示板サイト『3ちゃんねる』のスレッド内容を端的に纏めた、いわゆる面白ネタを配信しているサイトのURL。
たまたま面白そうだという好奇心でジャンプしたそのリンク先での話題が俺は気になったのだ。
ファミチキ界がどうのだの、SJK48<シンジュクフォーティーエイト>がどうのだのと、取り合えずその場限りのネタで盛り上がっている情報サイト。
恐らく語り合っている当の本人達はそれを「仮想」として話し合っていることだろう。
『渋谷駅がダンジョンすぎる件について』
しかし、今の俺はそのツイートを見るや否、終始嫌な予感しかしなかった。
その原因は十日ほど前のある出来事にあった。
クリスマスが過ぎ、世間では早くも新たな新年を迎えようとしている時の事。
現在、俺の部屋に居候しているロシア人少女・ニコル=アナスタシア。
最初俺は、彼女は頭のおかしい少女だろうと思っていた。
何せ、突然トイレを指差し「ファミチキ買いに行きましょう」と言うのだからそう思っても仕方がないだろう。
しかしそれを言っていられたのもあの光景を見るまでの事だった。
男女二人でコンビニのトイレに駆け込むこと自体おかしな話だが、何はともあれ、トイレに入った先が何と日本のサブカルチャー街『秋葉原』だったのだ。
確かに俺が住んでるところから秋葉原まではそんなに遠い距離ではない。
とは言っても電車で数十分程度かかる場所ではあるし、ましてや地元のコンビニの中に秋葉原が存在している訳がない。
何にせよ、俺の知っている『秋葉原』とトイレの中の『秋葉原』で唯一違う点と言えば、そう、野生の鶏が飛び交っていることぐらいだったな。
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