プロローグ

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嫌ってわけではないが、こいつの俺に対する接し方が執拗なくらいしつこくて、あまり好きではない。 「そろそろ進学大変なるよ」 「余計なお世話、公立行くつもりないし」 「あれ、私立行くんだ?」 「言わなかったっけ」 「言われてないね」 クスッと吉弥が笑い、今までとってたノートを見せてくれた。 それをサラサラと適当にまとめ、そいつに返す。 「助かったわ。さんきゅ」 「ん。……あ、今日放課後暇?」 一瞬だが、吉弥の目つきが変わった。
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